健康寿命って何?

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生涯現役で頑張りたい

人間は誰しも生涯元気で過ごしたいと考えますね。
「定年退職後は好きな趣味をしたり、旅行に行ったりして、ゆったり過ごしたい。」と考える人がいれば、「働けるうちは働きたい。」と考える人もいるかと思います。
昨今は、少子高齢化による若い世代の負担増と社会福祉制度の不安定化、30年にわたる日本の経済停滞、コロナ感染症による経済活動の停滞、ウクライナで起こっている紛争、日本の安全保障への不安など様々な不安要素があり、心理的社会的影響は大と言えるでしょう。

それらは一個人では何ともしようのない事柄であり、見守るしかないことかもしれません。一方、普通に過ごしているときに見過ごしがちなのが、突然自分の身に起こる病気、怪我、事故、身体的な衰え、等です。

平均寿命と健康寿命

平均寿命は、生まれた時からの平均余命です。
健康寿命は、子供時代は除いて、成人してから後、社会的に自立して生活できる期間のことです。
すなわち、健康寿命を過ぎても平均寿命まではまだ期間がありますが、その期間は何らかの医療や介護などの援助がなければ自立した生活が送れません。平均寿命と健康寿命について国が統計をとり公表していますので表とグラフで示します。

平均寿命と健康寿命の推移

男性(年)
平均寿命健康寿命差異
2001年78.0769.408.67
2004年78.6469.479.17
2007年79.1970.338.86
2010年79.5570.429.13
2013年80.2171.199.02
2016年80.9872.148.84
2018年81.4172.688.73
女性(年)
平均寿命健康寿命差異
2001年84.9372.6512.28
2004年85.5972.6912.90
2007年85.9973.3612.63
2010年86.3073.6212.68
2013年86.6174.2112.40
2016年87.1474.7912.35
2918年87.4575.3812.07
資料:平均寿命については、2010年につき厚生労働省政策統括官付参事官付人口動態・保健社会統計室「完全生命表」、他の年につき「簡易生命表」、健康寿命については厚生労働省政策統括官付参事官付人口動態・保健社会統計室「簡易生命表」、「人口動態統計」、/厚生労働省政策統括官付参事官付世帯統計室「国民生活基礎調査」、総務省統計局「人口推計」より算出。

上記のグラフを見ると、自立した生活を送れる期間が過ぎてから平均寿命までの期間が、男性で約9年、女性で約12年であることが分かります。
人間らしい充実した生活を送るためには、健康寿命をできる限り平均寿命に近づけることが大切です。そして、誰でも介護や医療を必要とする期間がありますから、普段元気なうちから、いざというときにどうするか、普段から家族やかかりつけ医、地域の公的相談窓口に相談して、必要な援助を迅速に受けられるようにしておくことが大事だと思います。自分のこと、家族のこと、などを含めてですね。

(文責 理事長 鮫島秀弥)

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